最近、中学生の英語力が低下していると言われています。
「うちの子も当てはまるかもしれない…」と不安に感じていませんか?

テストの点数が思ったより低い、授業についていけているか心配、先生から指摘を受けた——そういった経験をされている保護者の方は、決して少なくありません。

ただ、多くの場合これはお子さんの努力不足ではありません。英語力が伸びない・低下しているように見えるのには、構造的な原因があります。

結論:「見えていない」ことが問題の本質

努力しているのに伸びないのは、"見えていない"だけかもしれません。
つまずいているポイントが特定できれば、対策は必ずあります。

英語力が低下して見える原因の多くは、「どこが分かっていないのか」が本人にも保護者にも見えていないことにあります。勉強量を増やしても、間違った場所を練習し続けても、結果は変わりません。

いま、中学生の英語に何が起きているのか

英語教育は2021年の学習指導要領改訂以降、大きく変わっています。小学校から英語が教科として始まり、中学校では「4技能(読む・聞く・話す・書く)」をバランスよく学ぶ方向にシフトしました。

この変化は本来よいことです。しかし現場では、読む・書くの基礎が固まる前に学習が先へ進んでしまうケースが増えています。特に「スペルを正確に書く」力が後回しにされがちです。

背景 01
小学校英語と中学英語のギャップが広がっている
小学校での英語学習は「聞く・話す」中心で進みます。中学では突然「文法を理解してスペルを書く」ことが求められます。このギャップに対応できず、中1の序盤でつまずく生徒が増えています。
背景 02
単語を「見れば読める」止まりの状態が続く
教科書の単語を何となく読めても、テストで「書く」となると手が止まる——これは非常によくある状態です。「わかる」と「書ける」の間には大きな差があります。
背景 03
「なんとなく理解した気がする」で授業が進む
授業のペースに合わせて進む中で、理解が定着しないまま次の単元へ移ります。土台が不安定なまま積み上がるため、中2・中3で急に成績が下がることがあります。

英語力低下の主な原因

① つまずいているポイントが見えていない

お子さんが英語で苦労しているとき、「なぜできないのか」の原因が特定されていないことがほとんどです。「英語が苦手」という大きなくくりで捉えていると、対策が曖昧になります。

② 間違った練習を繰り返している

ノートに単語を何度も書き写す、教科書を何回も読む——これらは努力に見えても、定着には結びつきにくい方法です。努力の方向が間違っていると、時間をかけても結果が出ません。

③ 苦手単元が放置されている

be動詞の使い方、三単現のs、疑問文の作り方——これらは中1英語の基礎中の基礎です。ここの理解がぐらついていると、その後の文法を全て正確に使うことができません。

よくある誤解

⚠️ 「英語が苦手なのは、頭の良し悪しの問題だ」
これは誤解です。英語力は学習方法と練習量の問題であって、才能の問題ではありません。つまずいている場所が分かれば、誰でも改善できます。

⚠️ 「塾に通えば解決する」
塾の授業は進度に沿って進みます。お子さん個別のつまずきポイントを特定して集中練習する機会は、必ずしも十分には確保されていません。

保護者にできること

英語力低下を感じたとき、最初にすべきことは「どこでつまずいているかを把握すること」です。

弱点が特定できたら、そこだけ集中して練習させることが最も効率的です。「英語全般が苦手」ではなく「be動詞の変化が定着していない」「三単現のsがまだ不安定」というレベルまで絞り込むことで、対策が具体的になります。

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お子さんの学習状況を、客観的に把握することが第一歩です。

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まとめ

中学生の英語力低下は、お子さんの能力や努力の問題ではありません。学習環境の変化と「見えていない弱点」が組み合わさることで起きています。大切なのは、つまずきの場所を正確に見つけ出し、そこに集中してアプローチすることです。

この記事のまとめ

  • 中学英語の変化で、小中のギャップが広がっている
  • 「見れば読める」と「書ける」の差が埋まっていないケースが多い
  • 英語力低下の原因は努力不足ではなく「つまずきが見えていない」こと
  • 弱点を特定して集中練習することが最も効果的
  • まず「どこでつまずいているか」を把握することから始める

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